ソーラーシステムの種類としくみ

ソーラーシステムの種類としくみ

現在、市販されている一般住宅用の太陽熱利用システムには、自然循環型の「太陽熱温水器」と
強制循環型の「ソーラーシステム」があり、「ソーラーシステム」には「液体式」と「空気式」があります。
また、太陽の熱を集める集熱器のタイプには「平板型」と「真空管型」があります。

太陽熱温水器:
もっとも簡単なしくみの太陽熱利用システムで、集熱部と貯湯部(タンク)が一体になっており、
貯湯量200~300ℓ、集熱面積3~4㎡が平均的です。

液体式ソーラーシステム

液体式ソーラーシステム

集熱器で集めた太陽熱で、高温に達した不凍液等の熱媒を循環させ、蓄熱槽内の水を温めてお湯にします。
熱を集める集熱器とお湯をためておく蓄熱槽が分かれているため屋根への負担も少なく、太陽光発電パネルとの併設も可能です。

雨天等で集熱量が不十分な場合は補助熱源により加温します。
家庭用の給湯では、集熱面積4~6㎡、貯湯量100~300ℓが平均的です。
エコジョーズやエコキュート等の補助熱源と一体型の機種もあります。

液体式ソーラーシステムの構成機器
太陽集熱器 平板型太陽集熱器 真空管型太陽蓄熱槽
太陽集熱器 平板型 太陽集熱器 真空管型 太陽蓄熱槽

空気式ソーラーシステム

空気式ソーラーシステム

ガラス付集熱面などにより屋根で高温に達した空気を、屋根裏部に設置した送風機ユニットで床下に送り、床下の蓄熱材(コンクリート)に蓄熱させて、室内に回して直接暖房します。
また、蓄熱槽内の水を熱交換器により温めてお湯にします。
冬は暖房を主体とし、集熱量に余剰がある場合は給湯に使い、夏は、昼間は高温の屋根空気を屋外に排出し、夜は屋外から涼気を取り入れて利用します。

空気式ソーラーシステムの構成機器
屋根集熱面ハンドリングボックス
屋根集熱面 ハンドリングボックス

太陽熱温水器

太陽熱温水器

もっとも簡単なしくみの太陽熱利用システムで、集熱部と貯湯部(タンク)が一体になっており、貯湯量200~300ℓ、集熱面積3~4㎡が平均的です。