ご挨拶

廣澤専務
一般社団法人ソーラーシステム振興協会
会長 廣澤 正峰 

一般社団法人ソーラーシステム振興協会は、太陽エネルギーの有効利用の促進と関連産業の健全な発展を図ることを目的として、1978(昭和53年)5月に設立されました。

ソーラーシステム、太陽熱温水器などの太陽熱利用機器の普及は第二次石油危機をきっかけに、当協会の低利融資制度(当時)等に支えられて、ピーク年度では年間約80万台が設置されましたが、その後はエネルギー価格の低価格安定等を背景に設置が鈍化しております。

しかしながら昨今、地球温暖化防止の観点から、長期的なエネルギー施策の見直しが進む中で、2020年11月には、2050年の温暖化ガス排出を実質ゼロにするという我が国の目指すべき目標が掲げられました。この高い目標を達成するために、温暖化ガスを排出しない再生可能エネルギーへの期待がますます高まっています。

太陽熱利用機器は、太陽エネルギー変換効率が高く、再生可能エネルギーの中でも設備費用が安価で費用対効果の面でも優れた機器であり、今すぐにでも活用が可能な地産地消型の創エネルギー機器です。例えば家庭で使うエネルギーの3分の1以上を占める給湯の熱需要については、その内約4割を太陽熱利用機器で賄うことができると見込まれています。 

当協会は、潜在的なポテンシャルが大きく費用対効果にも優れた『太陽熱利用機器』を普及拡大させることが、再生可能エネルギー推進ひいては地球温暖化防止にむけて不可欠であると確信し、行政や関連業界のご支援を賜りながら、会員一丸となって推進に取り組んで参りたいと存じます。

皆様方のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。